世界平和を目指して

人も動物も植物も幸せにするカウンセラー日記

ユキオ3〜世界平和を目指して〜(シロクマ編)

おはようございます!

 

あなたの心の中の戦争を終わらせる愛と感謝のカウンセラーAbyです。

 

ユキオくんの続きです。

上野に戻ってからすぐに展示というわけではなく、体調などの様子を鑑みてからの一般公開となる。
幸い、体調も崩しておらず、食欲もあるため、すぐにユキオは一般公開された。元気で良かったと安堵していた。
私が上野動物園に行ったのは4月の終わり。春だというのにすでに昼間の気温は30度に近く、立っているだけでも汗をかいてしまうような陽気だった。
 
「環境エンリッチメント」をご存じだろうか。
飼育動物の正常な行動の多様性を引き出し、異常行動を減らして、動物の福祉と健康を改善するために、飼育環境に対して行われる工夫を指す。飼育動物の福祉を向上させるもっとも強力な手段の1つとされる。
Wikipediaより引用~
 
上野動物園の飼育場は「プール側」と「水たまりのある陸地側」がある。
印象としては「陸地側」の方は暑くて狭い。水はあるが太陽がすっと当たっていればぬるま湯になること必須だし、上から霧状のミストが出るようになっているが、明らかに暑そう。

環境エンリッチメント…かなえられてる??

 

よだれはだらだらだしていて、土の上にコロコロ転がって茶グマになっていた。1日いると、家屋連れの小さい子からも、「暑そう」とか「かわいそう」という声が耳に入ってくる。

 


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そんな声も後押しして、いてもたってもいられずに事務局に話を伝えたり、東京都知事や園長に手紙を書いたりして、環境を変えてあげて欲しい!と手紙を書いたりした。
 
しかし、手紙の返事は返ってこなかった。
 
1日に2回のおやつタイムがあって、その時に飼育員さんに直接話す機会がくるだろうと会うチャンスを狙っていた。始めのうちは、「改善できるようにします」「上に伝えておきます」と淡々とした対応だったが、
何度もお話をするうちに、環境のことも、高齢なことも、心配していることも、全部私たちが考える以上に理解していることを知った。十分すぎるくらいに。
 
園を改装するには人手不足と資金不足ということと、個人一人ではどうしようもできないこと。
どこの企業でも、学校でもその組織のトップが変わればカラーが変わる。
当たり前だが、園長によっても、都知事によっても、方針は大幅に変わってくるのだ。その方針に飼育員さんは合わせなくてはならないし、1種類の動物にかかりきりというわけではなく、基本は掛け持ちしなくてはならないということも分かった。
大切なのは、「知る」ということ。「よく知らない」とああすればよい、こうすればよいと色々と言いたいことを言ってしまうが、言うのは簡単。
飼育員さんは関わっている動物のそばで、一番はがゆい思いをしていることを知ったのだ。悲しい、悔しい思いを肌で感じている。
よく知らないのに、頑張っているのに、と申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


でもでも!どうにかならない気持ちは止まらない!ではどこに?誰に?
WWF環境保護団体?総理?

どこに何を伝えたら、何をしたら変わるの?
悶々と考える日々が続いた。
 
そして……結局のところ、どうしたら今いる環境で快適に過ごすことができるの?という結論になった。
 
人間も同じだよね。今いる環境を否定しても、変わらない環境に不平不満を言い続けても
何も変わらないし、自分にストレスが溜まっていくだけ。
病気になるだけだし、自分を追い詰めるだけ。
じゃあベストを尽くそうじゃないか!
そういう思いに変わっていった。
 
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もう少しお付き合いください。