世界平和を目指して

人も動物も植物も幸せにするカウンセラー日記

森、ブナの木、悲しみと怒りと行動と

森や、水、動植物を守りたい。

 

森についての勉強会に参加した。

 

森は、水だけでも、動物だけでも、植物だけでも生きてはいけない。

 

明治時代までは、自然の中にオオカミがいた。

それは、昔の人が、オオカミや熊、イノシシ、シカ、サルなどが暮らす森には入らずに、お互いの住まいを尊重しながら生きてきたから。

 

「森におじゃまする。水をいただく。」

その森の近隣に住むおばあさんの言葉に涙してしまった。

 

だって、ちゃんと動物や森、植物に感謝しているから。

 

ニホンオオカミも、人為的な駆除が絶滅のひとつの原因となってしまった。

 

戦後、腐りやすく建築用材として役に立たないからとブナの木が大量に伐採され、建築用材に向いているスギやヒノキが大量に植えられた。

 

一年中葉が覆ってるから、地面まで太陽の光が届かない。だから地面には草木も生えず、小動物の食べる虫もいない。

 

人工的に植えたスギやヒノキはきれいに並べられて植えられているが、いまは放置状態。

放置された人工林は荒れ果て、根の浅いスギやヒノキは毎年の雨で土砂崩れを起こし、川が氾濫し、被害が出る。

 

ブナの木。森の女王とも呼ばれ、世界遺産白神山地が有名だ。

実をつけるまで80年もかかるブナの木。

ブナの森を歩くとふわふわとし、水を含んだ「天然のダム」とも言われている。

雨が降れば、この森の土壌がろ過装置となってミネラルが豊富な湧き水を与えてくれる。

 

熊達、動物が実がついた枝を折り、そこから太陽の光が地面に届く。

光合成によって、草木が生え、小動物の食べ物も豊富になる。

熊の大きい体で草木を踏んで歩くから獣道もでき、小動物の道ができる。

 

 

オオカミがシカやイノシシを捕食していたから、生態系を守っていた。

天敵のいなくなった森で繁殖し、増え続けている。

 

スギやヒノキの森では食べ物がない。日の当たらない地面には草木も生えないし、実もならない。当たり前だ。

だから、農家や民家に降りてきて食べ物を探す。畑を荒らす。

山や川辺でBBQをし、釣りをし、山菜や栗を取りにきた人間に驚き攻撃してしまう。

 

熊は頭がよく、一度襲われたことを覚えていて自分を守るために攻撃もする。

これも当たり前。

 

報道などは、その前後を切り取って

「くま、ひとを襲う」

それだけで報道する。

どんな経緯だったか、そんなことは語られないのだ。

 

駆除をする。すぐに殺処分。

 

人間が勝手に侵略してしまった森を、住処を奪っておいて、町に出てきたから駆除。

 

「害獣」人間に害のあるものは全部「害」がつく。

 

人はそんなに偉いのか。

 

 

研究者が言った。

「町に降りてきたらもう絶滅が近い」と。

 

シカやイノシシも絶滅してしまうのか。

熊もサルも。

 

 

ブナの森に、自然の摂理に感動して号泣した反面、現実に起きていることが悲しすぎてまた号泣。複雑な涙を流した1日だった。

 

私があと何年生きるか分からないけれど、ブナの木を植えたとしても、実がなるまでは生きられない。

 

「森をブナの木でいっぱいにしたい。そして、動物が戻っていける森にしたい」

 

 

 

愛とは行動すること。

 

 

 

 

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