世界平和を目指して

人も動物も植物も幸せにするカウンセラー日記

プロフィール

「お前が逃げたら、お前の家族を追い詰めてやる」
その言葉を私に向けたのは、私に居場所をつくってくれたはずの彼氏でした。
私は、その場を離れることができませんでした。
もう他に助けを求める相手も場所もなく、警察も助けてはくれませんでした。
私は、その場から離れることができませんでした。
だって、こんな場所でも、私の居場所なんだから。
私が幸せになることなんて、絶対にできない。
ずいぶんと長い間、私はそのことだけを、固く信じていました。
自分を、そして他人を信じないくせに。
 
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幼いころに両親が離婚して、私は祖父母に引き取られました。
小学生になると母が再婚し、母と継父と暮らし始めました。
そこで待っていたのは、継父の暴力でした。
母は、それを見ても止めてくれませんでした。
私は、その場を離れられませんでした。
ようやく与えられた自分の居場所を、失いたくなかったのかもしれません。
「お父さんのいるふつうの家庭」を、壊したくなかったのかもしれません。
だから、我慢しました。
ずっと、我慢してきました。
いえ、自分が我慢していることにすら、
私は気付いていなかったのかもしれません。
そうするのが、当たり前だと思っていたから。
そこにしか、自分の居場所がないと思っていたから。
 
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そんな私も思春期を迎えると、親元を離れたくなりました。
その私を受け容れてくれたのは、一人の男性でした。
けれど、関係を深めるにつれて、
その男性もまた、私に暴言を吐くようになり、
そして、暴力を振るうようになっていきました。
浮気や借金といったことにも、悩まされるようになりました。
勇気を振り絞り、周りの友達にその話をしてみたこともありました。
友達は、「そんな彼氏、別れなよ」と諭してくれました。
もちろん、普通に考えれば、そうなのかもしれません。
けれど、その選択を私が取ることはできませんでした。
いつまでも別れない私に、友達は呆れ、愛想を尽かして疎遠になっていくようでした。
私は何年も、そんな場所から離れませんでした。
生命の危機を感じるまでに至って、ようやく私はその場所から、逃げ出しました。
その後、出会った男性と結婚しましたが、
その結婚生活も一年半ほどで終わりを告げました。
こんな半生の私なんて、生きていても仕方がない。
そんなことを、よく考えていました。
こんな私が幸せになることなんて、絶対にできない。
そんなことを、いつも思っていました。
 
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けれど、暗い道ほど、明るい光を見つけることができるように、
どうしようもなく辛いとき、私に癒しを与えてくれた存在がありました。
私は、よく一人で動物園に行きました。
日がな一日、シロクマを眺めていました。
来る日も、来る日も、ずっと、その丸くてころころとした姿を眺めていました。
食べて、休んで、寝て・・・ただ、そこにいる。
それだけなのに、癒されるのです。
生きているだけで、素晴らしい。
ありのまま、そのままの存在でいい。
いつしか、私はそう感じるようになりました。
ふと周りを見ると、一人で動物園に来ている人がたくさんいました。
好きな動物を、思い思いに眺めている。
私と、同じように。
それは、ずっと誰にも頼らず、一人で生きてきた私にとって、大きな気づきでした。
気付けば私は、ずっと誰にも言えずにいた心の澱を、誰かに話したくなりました。
勇気を振り絞り、話をできる場所を探し始めました。
カウンセラーという存在を知り、あるカウンセラーに会いにいきました。
そこから、私の癒しは始まりました。
奇跡のような、多くの人との出逢いがありました。
その中で、いまのパートナー、そしてかけがえのない動物たちと出逢うことができました。
いつしか私自身も、カウンセラーとしての歩みを始めました。
相談することができる場所を、助けてほしいと声を上げることのできる場所を、
かつての私と同じような環境にいる人に、与えたいと思うようになりました。
それは、私のカウンセラー・ポリシーであり、
私を導いてくれた人と、動物と、植物への恩返しでもあります。
 
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もし、これを読んでくださっているあなたが、いま、とても辛い場所にいるのなら。
心無い暴言を浴びせられたり、暴力を振るわれたり…
かつての私と同じような、そんな場所にいるのなら。
なかなか声を上げるのは、難しいかもしれない。
そうした環境にいると、どんどん世界が狭くなってしまうから。
私も、そうでした。
けれど、あなたが痛かったり、眠れなかったり、ひどいことをされるのは、
決して愛ではないんだ。
あなたの安心できる場所が、必ずあります。
そして、あなたの話を聞いてくれる人、あなたを助けたいと思う人も、必ずいます。
もしかしたら、あなたが勇気を振り絞って声をあげたのに、
聞いてもらえなかったりしたことがあったかもしれません。
そんなことがあると、声をあげることは、とても怖いものになっていきます。
私も、そんな経験がたくさんあります。
怖くて、どうせまた裏切られると、人を何十年も信じてきませんでした。
いまだに怖いことも、たくさんあります。
けれど、多くの人に助けられ、救われて、私はいまここにいます。
私は、いまここで、幸せに生きています。
その一歩目になったのは、
「声を上げて助けを求めることができる場所を探す」
ということでした。
 
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私は、カウンセラーとして、あなたに約束します。
私は、どんなあなたの言葉の中にも、愛を見つけます。
私は、あなたが、そのままで愛される存在だと伝え続けます。
私は、あなたが幸せになれると信じ続けます。
 
どうか、いまのあなたの、そのままの声を聞かせてください。
 
私に、あなたの場所を見つける、お手伝いをさせてください。
私に、あなたが自分らしく生きられる、お手伝いをさせてください。
絶対に、あなたの中に、光はあるから。